女性にとって、働きやすい職場とはなんでしょうか。
あるアンケート調査では、働いている女性の3人に一人は「働きにくさを感じている」と答えています。
男性に比べて離職率が高く、一度辞めると復職・再就職が難しいといわれている女性。
今回は女性が働きにくい理由と、女性が活躍できる職場環境にするにはどうしたら良いかを調べてみました。
女性が働きにくいのはなぜ?女性のための支援制度がない
女性は妊娠や出産で仕事を休まなければならない期間があります。
産後休業・育児休業の制度があるため、雇用形態に関わらずすべての労働者が給付金をもらいながら休業することが可能です。
しかしその実態は、職場によって大きく違います。
産休・育休制度があっても、「休みを申請できる環境じゃない」と答える女性も多いでしょう。
まだ職場に報告していない妊娠初期のころは、人知れずトラブルを抱えながら仕事をしている女性も少なくありません。
報告したとしても「産休まではしっかり仕事をしてほしい」と言われてしまい、困ったことがあっても相談しにくい雰囲気になっている場合もあります。
産休・育休後に復職した事例が多い職場もありますが、「妊娠したら辞めるのが普通」という職場では復帰後の不安も付きまとうでしょう。
結局はキャリアをあきらめ、退職してしまう女性もまだ多いです。
法律で決められている産休・育休制度のほかに、働く女性に寄り添うような職場ごとの支援制度が求められています。
給与が違いすぎる!?男女の格差が女性の社会進出を阻んでいる
性別によって仕事や給与に差をつけてはいけないという法律があります。
しかし実際は、女性よりも男性の方が給与が高いという職場が多いそうです。
その理由は性別ではなく、仕事の内容だとしている職場もあります。
例えば女性社員はデスクワーク、男性社員は外回りが多く休日出勤もあれば給与に差が出るのは仕方がないというのが雇用側の言い分でしょう。
また女性は妊娠・出産で休業する可能性が高いため、重要な仕事を任せると不都合が起こるという考え方もあります。
そのため昇格しづらく、要職につける女性はあまり多くありません。
女性管理職のロールモデルがいないので、どうキャリアアップしたら良いか分からないという女性もいるでしょう。

女性が活躍できる職場に必要なことは?支援制度と女性管理職の増加
最近は不妊治療や子育てに協力的な職場も増えています。
時短勤務を取り入れたり、当日欠勤でも有給扱いにしてくれたり、妊娠や育児をしながらの働き方を希望する女性のための支援制度として導入され始めました。
また女性管理職を積極的に増やすことで、より女性社員の要望を取り入れやすい職場づくりを進めています。
有能な女性社員は企業にとって戦力です。
「女性だから無理」ではなく、「女性だからこそできること」を見つけられる企業がこれからの時代で生き残っていけるのではないでしょうか。