咀嚼音を提供する「ASMR」動画で注目され、SNSで話題を集めたスイーツが2025年に本格的なブームを巻き起こすといわれています。
ピスタチオの風味とサクサクの食感、まろやかで濃厚なチョコレートで人気の「ドバイチョコレート」が韓国でバズり、日本にも上陸しました。
今回はこのスイーツの特徴と、流行している理由について解説しましょう。
麺が入ったスイーツ!?ドバイチョコレートとは
2021年ドバイで開催された「フィックス デザート ショコラティエ」にて、極細麺とピスタチオクリームをチョコレートでコーティングした独創的なスイーツ「ドバイチョコレート」が発売されます。
濃厚な風味のピスタチオクリームやチョコレートはスイーツとして珍しい材料ではありませんが、極細麺とは…?
ドバイチョコレートに使われているこの麺は「カダイフ」といい、中東・地中海地域では一般的な食材です。
小麦粉やトウモロコシの粉から作られ、そうめんよりも細いことが特徴。
繊細すぎるため麺というより髪の毛のようで、「天使の髪」とも呼ばれています。
ドバイチョコレートにはカダイフとピスタチオクリームを合わせたフィリングが入っており、これが独特のサクサク食感の理由です。
なぜブームに?入手困難な人気商品も
ドバイチョコレートは「お金持ちが住む国」として知られるドバイで生まれ、パッケージにはアラビア風の豪華絢爛な装飾が施されています。
韓国は贈答文化が根強く、プレゼントに高級感のあるお菓子を選ぶ人も多いとか。
また、健康志向の高まりにより、自然由来の素材を使ったスイーツとしてナッツ類をふんだんに使ったドバイチョコレートに注目が集まりました。
基本のレシピではピスタチオクリームを使いますが、なかには「スーパーフード」と呼ばれるデーツ(ナツメヤシ)が含まれているものも。
中東風フレーバーの珍しさも、韓国でブームとなった理由の一つです。
日本へは韓国アイドルやインフルエンサーの影響で広まり、SNS映えする見た目から若者を中心に流行しています。

カダイフなしなら自家製も可!市販品は高額を覚悟して
ドバイチョコレートの最大の特徴は、カダイフによるサクサク食感です。
カダイフが入っていない類似品も売られていますが、この場合はただの「ピスタチオクリーム入りチョコレート」でしかありません。
カダイフは日本で一般的に売られている食材ではないので、代わりにウエハースやパイの生地を使うことで似たような食感を味わおうとする人も多いです。
市販品を購入する場合、一般的なチョコレート菓子に比べて割高であると覚悟しなければなりません。
また、中東のお菓子は日本のものと比べて甘味が強いので、少量から試してみることをおすすめします。
中東から韓国、そして日本へ…
今や世界でも流行の兆しが見えているドバイチョコレートですが、実際に食べてみた人の感想は賛否両論あるようです。
甘いものに目がないという人は、ぜひ試してみてくださいね。