こだわりの一杯!クラフトビールってどんなもの?

お酒を飲む場では、よくクラフトビールという文字を目にしませんか?
クラフトビールとは、大手ビールメーカーのビールや地ビールと何が違うのか知らない方は多いはずです。
今回はクラフトビールとはどんなビールなのか説明しましょう。

クラフトビールの定義とは

日本では「クラフトビールはこういうものだ」と明確にする定義は、現時点で存在しません。
ビールと発泡酒で税の区分はありますが、実はクラフトビールとビールに特別な区分はないのです。
しかし、アメリカではクラフトビールは明確な区分があるようです。
あえて大手ビールメーカーのビールとクラフトビールの違いをあげるなら、「希少性」と「多様性」の違いです。

ビールの希少性と多少性の違い

・希少性(クラフトビール)
大手ビールメーカーのビールは一年を通して安定した量が供給されるのに対して、クラフトビールは醸造期間や量が決まっているものが多いです。
クラフトビールを作っているのは小規模な醸造所の場合が多く、年間で生産できる量が大手メーカーに比べて劣ります。
その一方で、旬の素材を使ったり、独自製法を採用したりとこだわりが強いビールが特徴的です。
クラフトビールは作り手のこだわりが詰まった逸品であり希少性の高いビールと捉えられます。

・多様性(一般的なビール・地ビール)

元々「ビール」という物には様々なスタイルがあり、ビアワールドカップというアメリカで開催されたビールの祭典では2016年の時点で96種類がありました。
大手ビールメーカーは、その数ある中の種類を作っているに過ぎません。
その点クラフトビールは作り手の自由な発想で、作りたい物を作るため、その数は作り手の数に比例すると言えます。
大手ビールメーカーと異なる地域特産の地ビールがありますが、クラフトビールには区分されない考えが通常です。
地ビールはドイツのビールと同じ醸造技術で作られている物が多く、クラフトビール程の希少性はないとされているからです。

作り手の個性こそクラフトビールの味

クラフトビールを好む人の中には、「誰が作っているか」ということを重要視する人もいます。
小規模な醸造所のため、お客さんと作り手の距離が近く、生産者の個性やこだわりがダイレクトにお客さんの元に伝わります。
こういったお客さんとの距離の近さは、大手ビールメーカーには決して真似できない部分と言えるでしょう。

クラフトビールについて紹介してきました。
日本では明確な定義はありませんが、アメリカの定義で考えると作り手の個性とこだわりで作られたビールで捉えていいでしょう。
クラフトビールを数種類置いているお店に立ち寄ってみた時は、飲み比べてみてお気に入りの1杯を見つけてみてくださいね。

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