休みの日はゆっくり過ごしたいのに、家事や育児で結局忙しくなってしまう人も多いのでは?
疲れが取れないまま休みが終わってしまい、ストレスが溜まる一方だという人もいます。
しかし家でじっとしているだけでは、心と体をすっきりリフレッシュするのは難しいでしょう。
ストレス解消には軽い運動や気分転換が効果的です。
ジムや自宅での筋トレも良いですが、外へ出て自然に触れることで高いリラクゼーション効果があるといわれています。
今回は、森林浴で得られる健康効果について調べてみました。
森林の「保健・レクリエーション」機能とは?人間を元気にする力
日本学術会議により、森林にはさまざまな機能があると認められています。
生物の多様性や地球環境を保全する、水質の浄化や洪水の緩和など水源を守るなどの基本的や役割のほか、人間に対する効果もあるといわれています。
その一つが「保健・レクリエーション機能」と呼ばれるもので、森林の癒し効果が学術的に認められているのです。
森を散策することで運動になり、ハイキングなどで人と人が交流したり自然と触れ合ったりすることが保養や療養につながるとされています。
スポーツとして釣りや登山などを楽しむ人も多く、レクリエーション機能も森林の大きな役割です。
森林浴とは?1982年から「森林テラピー」が普及
木々や植物、野生生物の息づかいを五感で感じることが心身の健康回復につながるという考え方があります。
1982年には林野庁が「森林テラピー」を提唱し、健康維持や予防医療を目的とした森林浴が推進されるようになりました。
森林の中を歩き回ったり、腰を下ろしてゆっくり呼吸したり、自然の中で過ごすことがリラックス効果をもたらすとされています。
大きく息を吸い込むと、木々の香りが全身を駆け巡るような気分に。
この香りは「フィトンチッド」と呼ばれる成分によるもので、その一部であるα-ピネンという物質にはストレスホルモンの低下や副交感神経を高める効果があることが分かっています。
森林浴でリラックスするのは気持ちの問題だけでなく、確かな健康効果が科学的に立証されているのです。
森林浴の瞑想効果とは?何もないことが最高のリフレッシュに
そこに生きる動植物を観察し、自分も同じ地球に暮らす生物であると認識することもある種のセラピーになるでしょう。
現代人は社会の中で生きているため、自分の役割や存在意義について思い悩む場面も多いです。
自然の中に身を置くことで、あらゆる問題や邪念から解き放たれ、本当の自分を取り戻せるのです。
悩みに対してじっくり考える時間を設けるのも良し、何も考えずボーっとするだけでもリフレッシュになります。
森林浴には、これをして過ごすべきだというルールがありません。
運動のためのトレッキング、友人との語らいをするためのピクニックなどと比べると、単なる森林浴は最も自由で気軽なアクティビティといえるでしょう。
何もしない休日をお望みなら、ぜひ森林浴に出かけてみてはいかが?
家にいるとやり残した家事が気になってしまう、面白くもないテレビやSNSを見続けてしまうという人も多いはず。
何もない場所で何もしない時間こそ、最高のリラクゼーションになるかもしれませんよ。