意外と知られていない?所得税と住民税について

意外と知られていない?所得税と住民税について

自分たちの給料から納めなければならない税金について、関心のある方は多いですよね。
しかし、毎年の確定申告で申告が必要である「所得税」について考える方は多くても、「住民税」については意外と考える機会が少ないのではないでしょうか?
今回は、税金の中でも「所得税」と「住民税」の特徴と違いについてご説明しますね。

「所得税」と「住民税」とは?

「所得税」とは国に納める税金であり、「住民税」は都道府県税と市町村民税を合わせたもので市区町村に納めるもので、双方は納める対象が異なります。
また、納める金額の決まりも少し異なりますよ。
自らの申告によって税額が決まる所得税は、毎年の所得によって決められた額を納めます。
それに対し、市町村からの通告によって定期的に納税が求められる住民税は、毎月決められた額が給料から差し引かれているのです。

具体的な違いとは?

他にも所得税と住民税には違いがあるので、具体的に違いを見ていきましょう。

・税の申告について
所得税は基本的に確定申告が不要なサラリーマンの場合、会社の申告によって自動的に住民税も定められるので、住民税の申告は不要です。
また、確定申告を行う場合であっても、住民税は所得税によって自動的に定められるので、市町村への別途申告は必要ありません。
副業や投資で収入を得ている場合は個人で確定申告が必要ですが、年間20万円以下であれば不要です。
ただし、所得税の申告のみ申告が不要なだけであり、住民税の申告と納税は必要となるので忘れず行いましょう。

・差し引かれるのが今年の所得か、前年の所得か
所得税では、月給からその年の所得税が毎月控除されています。
対して、住民税は「前年の」所得に対する住民税が月給から控除されており、今年の給与に適用される住民税は、翌年支払うことになります。
1年目には住民税が適用されない新入社員は、2年目以降になると住民税の差分引かれるため手取りが前年より少なくなるということが起こるのです。

・税率と控除額
所得税の年収に対する支払いの割合が約5.8%であるのに対し、住民税の負担割合は6.55%となっています。
基本的に所得税よりも、住民税の方が少し課税率が大きいですね。
また、それぞれの主な所得控除額も異なっており、所得税に対する控除の方が住民税より大きい場合が多いです。
そのため控除が適用される際は、所得税と住民税でも金額に大きな差分が生まれることも意識すべきポイントです。

「所得税」と「住民税」についてご説明しました。
改めて自分の納めている税金を詳しく学ぶことで、知らなかった事実が発覚することもあります。
控除が適用されることで全体として支払う税金も安くなるので、適用対象の時は有効活用して節税していきましょう。

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