時短だけが正義ではない?「ムダ時間」がもたらす良い効果とは

時短だけが正義ではない?「ムダ時間」がもたらす良い効果とは

「効率よく動こう」
「有意義に時間を使おう」
という考え方は、現代人にとって当たり前の常識になっています。
人生は短いから、無駄遣いするべきではないという心構えですね。
しかしこの心構えが、現代人にとってストレスになっている可能性があります。
今回は精神科医も勧める「ムダ時間」について解説しましょう。

 

人生が長すぎる?時短が行き着く先は…

最近は「時短料理」や「時短テクニック」などの言葉が多く聞かれます。
電化製品を上手く使って調理時間を短縮したり、裏技を使って時間のかかる作業を早く終わらせたり、効率良く生活するコツがありますよね。
現代は共働き世帯も多く、一人ひとりの家事負担が大きくなっています。
時短になるライフハックは、多くの人が便利なものとして活用しているでしょう。
しかし、昔は「人生50年」といわれていた人間の寿命も、今や100年以上生きることは珍しくありません。
全てを時短にした結果、長すぎる人生を持て余すようにならなければ良いのですが…

 

ストレスの原因は効率化にあった?ムダを過剰に嫌う人

仕事で感じるストレスには、多くの原因があります。
人間関係や仕事ぶりに対する評価(給料や昇格など)のほか、時間についての不満もあるでしょう。
例えば、
「こんなに時間をかけたのに成果が得られなかった」
「思ったよりも時間がかかりすぎている」
「なかなか仕事が終わらない」
と思ったことはありませんか?
自分が持っている時間の感覚と、実際の時間の進み方にギャップが生じるとストレスを感じることがあります。
特に全てを効率化しようとする人、せっかちな人などは無駄な時間を過剰に嫌う傾向があるでしょう。
たった数分会議に遅れてきた人がいるだけでイライラしたり、少しでも商談の予定時間を超過すると焦って強引なセールスをしてしまったりする人は強いストレスがかかっているかもしれません。

 

ムダ時間がもたらすものは?自律神経を整える

仕事・家事の効率化が叫ばれる一方、「スローライフ」を楽しむ人も増えています。
炊飯器を使えば数十分で炊けるご飯を、あえて土鍋で1時間かけて炊く人がいますよね。
コンビニでいつでも買えるパンを、わざわざ小麦粉を練って自分で焼くのも楽しいものです。
時間をかけて家事をしている間、自分の人生について振り返ったり、好きなことを思い浮かべたりするのも良いでしょう。
何もしない、何も考えないのも良いことです。
一見無駄にも思える時間ですが、ゆっくり自分と向き合う時間を設けることで自律神経を整えるのに役立ちます。
時間に縛られず、焦らず、ただ流れていく時間に身を任せてみてはいかがでしょうか。

 

 

仕事で「焦らずゆっくり」は難しいかもしれません。
休日など、少し時間に余裕がある時は何も考えず、何もしない時間を作ってみてくださいね。

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