自宅にいながら仕事ができる在宅勤務。
最近は、入社時の面接から実務まで一切出社しない「完全在宅勤務」も増えています。
全く会社に行かず、自宅だけで仕事をするというのはどんな勤務形態なのでしょうか。
今回は、完全在宅で働いている人から実態を聞いてみました。
仕事管理も自分で?完全在宅勤務の特徴
オフィスに出社する社員の場合、入社してすぐの頃は上司や先輩から「次はこの仕事をやってね」と指示をもらうのが基本です。
独り立ちできるようになった後も、与えられた仕事をチームメンバーで割り振り等しながら一緒に進めていきます。
しかし、在宅勤務の社員は初めから自分でスケジュールを組まなければならない可能性があるでしょう。
チャットツールなどを使って上司に質問ができる会社もありますが、基本的には納期に合わせて自分で仕事を進めていかなくてはなりません。
ただし働く時間帯を自由に決められる場合も多く、理想のライフワークバランスに合わせた働き方が可能です。
全国どこでも働ける!完全在宅勤務のメリット
出社する必要がない完全在宅勤務では、会社の所在地がどこであっても働けます。
例えば沖縄県に住んでいる人が、東京都にある会社の仕事をすることも可能です。
会社に通える距離の地域から住宅を探す必要はなく、好きな場所で仕事ができるのが最大のメリットでしょう。
また、育児や介護で家を空けられない人にもおすすめの働き方です。
完全在宅勤務により、家の仕事が落ち着いた時間帯に効率良く働くことが可能になりました。
現実は甘くない?完全在宅勤務のデメリット
出社せずに仕事ができるメリットは多いですが、在宅勤務ならではの苦労もあります。
実際に完全在宅勤務していた人のなかには、出社勤務に切り替える人も少なくありません。
その理由として一番多いのは、コミュニケーション不足による不満です。
オンラインでのみ会社のメンバーとつながっている在宅勤務社員の場合、メール・電話1本を見逃しただけで、大きなトラブルを発生させてしまう可能性もあります。
そのため、仕事の打ち合わせには細心の注意が必要です。
また、オフィスに集まって一緒に仕事をする同僚と、オンライン会議やチャットツールでのやり取りしかしない同僚では、親密度が違う可能性があります。
顔を合わせて話をしている時は、相手の表情や声によってより感情が伝わりますよね。
しかしメールやチャットの文章では、言葉にならない微妙なニュアンスや相手への心遣いが感じられないことがあります。
最低限の事務的なやり取りのみになってしまい、チームのメンバーとして打ち解けられない場合もあるそうです。
完全在宅勤務は効率的に働ける方法としておすすめです。
しかし、自分でスケジュールを管理したり、会社からの指示を間違いなく受け取ったりと、注意するべきポイントもあります。
責任を持って仕事をすることは、出社勤務でも在宅勤務でも変わらないといえるでしょう。