普通預金や定期預金をしても、ほとんど利息がつかない「超低金利時代」に入っています。
これからは投資をしないと、老後の生活資金を貯められないかもしれません。
投資といえば株式を購入して配当金や売買益を得る「株式投資」をイメージする人も多いですが、他にもさまざまな投資方法があります。
今回は、その中でも初心者におすすめの「投資信託」という方法について解説しましょう。
投資信託とは?株式投資と違うところ
投資信託とは、複数の銘柄を組み合わせて投資する方法です。
通常の株式投資では、銘柄を一つずつ購入します。
例えばA社の株式を○株、B社の株式を○株というように、単体で投資していくような仕組みです。
これに対し投資信託は、複数の銘柄をセットで購入します。
一つの銘柄に投資するより、複数の銘柄に分けて投資する「分散投資」がリスク回避に効果的です。
投資信託では、一つの商品を購入するだけで分散投資ができるのが大きなメリットと言えるでしょう。
プロにお任せ!投資信託の仕組み
投資信託が株式投資と違うのは、複数の銘柄をセットで購入できることだけではありません。
投資家が自分で投資する銘柄を決めるのではなく、資産運用の専門家に資金を預け、それを自分の代わりに投資してもらうのが投資信託です。
資産運用会社は、複数の投資家から集めた資金を株式や不動産、債券などの金融商品に投資します。
投資家は投資信託をする専門家(資産運用会社)と投資する金額を選んだら、あとは専門家にお任せするという方法です。
ただし実際は投資信託のプランがいくつか用意されているので、その中から信用できるものを慎重に選ぶ必要があります。
投資信託はどこに申し込むの?資産運用会社・販売会社・信託銀行の違い
投資信託を利用する場合は、まず銀行や証券会社などの投資信託販売会社に申し込みます。
販売会社は投資家から「申込金」という形で資金を預かり、販売会社が資産管理を行う「信託銀行」に保管を依頼します。
そして投資家が選んだ資産運用会社が信託銀行に指示を出し、信託銀行が株式や債券の売買を行うのが投資信託の流れです。
利益が出ると、信託銀行から販売会社に分配金や償還金が送られ、投資家は販売会社から利益を受け取ることになります。
プロにお任せできる投資信託は、投資初心者でも安心して資産運用ができます。
また、5,000円程度の少額から投資できるので、新社会人や主婦の初めての投資にもおすすめです。
ただし運用の結果によっては元本を下回る場合もあるので、プラン選びなどは慎重に判断しましょう。