「オーガニックワイン」とは?普通のワインと何が違うの?

「オーガニックワイン」とは?普通のワインと何が違うの?

最近、お酒売り場で「オーガニックワイン」という名前を見ることが増えてきましたよね。
体に優しい食品としてオーガニックを選ぶ人もいますが、ワインがオーガニックとはどういうことなのでしょうか。
今回はオーガニックワインとは何か、一般的なワインとは何が違うのか解説します。

 

 

オーガニックワインって?昔ながらのワインが味わえる

オーガニックワインとは、原料となるブドウの生育からワインの醸造過程まで、化学肥料・化学薬品・添加物などの使用に条件が設定されているものをいいます。
昔ながらの製法で作られているワインが多く、人にも環境にも優しいのが特徴です。

 

オーガニックワインはどうやって作られているの?遺伝子操作もNG

オーガニックワインには、オーガニック農業によって育てられたブドウを使っています。
化学肥料、農薬や除草剤などの化学物質を使わずに植物を育てるのがオーガニック農業です。
化学肥料の代わりに堆肥など自然由来の肥料を使い、殺虫剤の代わりにはハーブを使用しています。
100年前から使われていた「ボルドー液(硫酸銅などを混合した溶液)」については限定的な使用のみ可能です。
作物の遺伝子操作も許可されておらず、厳しい条件のもと生育されたブドウだけがオーガニックワインになれるでしょう。

 

普通のワインと何が違うの?同じ味は二度と飲めない?

オーガニックワインは、醸造方法にも自然の製法が求められます。
合成タンニンや人工的に香りを付けたウッドチップ、酸味料などの添加物は使用が制限されているでしょう。
昔ながらの製法では、その土地の気候、その年のブドウの出来によってワインの味が変わっていました。
オーガニックワインの味わいも、その年に採れたブドウ本来の味、醸造した当時の環境から生まれるものになっています。
毎年違う味になるのは当たり前のことで、ごく自然なことなのです。

 

オーガニックワインにはデメリットも…保存が難しい

人の体にも環境にも優しいオーガニックワインですが、保存料の量が限定されているため品質劣化しやすいという特徴があります。
ワインの中にある酵母は生きており、わずかな温度の変化でも炭酸ガスを発生させてしまうでしょう。
酸味が出てきたり、最悪の場合はビンが割れたりする恐れもあります。
20度を超える温度では保管できず、味わいが変わってしまうので注意しましょう。
スーパーでもオーガニックワインはワインセラーに入れられて売られています。
いっぽう普通のワインは保存料がたくさん使われているため、常温でも保存が可能です。

 

 

安定した味わいの一般的なワインに比べ、オーガニックワインの出来はブドウの生育状態に大きく左右されます。
しかしその時にしか出会えない味わいこそが、オーガニックワインの醍醐味とも言えるでしょう。

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